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いたばし花火大会パンフレットでウクライナ家庭料理教室が紹介されました

2023年7月27日

8月5日は、第64回いたばし花火大会。1950年にスタートした、言わずと知れた東京でも有数の伝統のある花火大会です。今年は4年ぶりに開催されます。

 

今回、会場で配布されるパンフレットに、弊社の名称はふせてありますが「ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室」について書いていただきました。私共も嬉しい驚きです。

 

 

「戦禍を逃れ伝手を頼って来日したウクライナの方々が板橋区にも多く暮らしておられます。板橋区では区内の企業がスポンサーとなりウクライナの料理を教わるイベントなどを企画し区民との交流の場を設けてきました。」

 

スポンサー…。確かにそうとも言えますが、こぢんまりと開催しておりますので、そのようなカッコいい響きの言葉で表現して頂けるのは、本当に有難く励みになります。そもそもウクライナはスラヴ社会の歴史的中心であり、学生時代からお馴染みの文化的領域であったこと。熱心な参加者の皆さんが、美味しい家庭料理を学びたいと思って下さること。大人になって言葉も分からない国へ来てしまった成人の避難民の方に少しでも仕事をして頂き、日本に馴染んで頂きたいこと。様々な思いによって、このワークショップを実施している訳ですが、つくづく国際社会の変化に臨機応変に対応し続けることの厳しさを感じております。兄弟国といって差し支えなかった、あのロシアとウクライナが破壊と殺戮の断絶に在ることを、この期に及んでまだ信じたくないのも正直なところなのです。

 

おそらく、イスラエルとパレスチナ、アルメニアとアゼルバイジャンのように、ロシアとウクライナは戦闘がなんらかの理由で一旦収まったとしても、収束の困難な戦闘状態がデフォルトとなるでしょう。断続的な対立が今後もくすぶり続けることで、日本も対ロシア政策を大きく変更せざるを得ません。東スラヴ社会は、今回の戦争で政治、経済、文化そして軍事における大きなパラダイムシフトを迎え、国民の精神に最も影響のある言語を含めた文化形成に影響しています。なにより、国民の流出と戦争による死者と被害者の増大は根本的な社会構造を激変させます。

 

8月5日のいたばし花火大会で、多くの人々が美しい花火の下で楽しく過ごされることをお祈りしております。夏に花火を楽しめることこそ、平和のワンシーンです。

 

株式会社日露サービス

代表取締役社長

野口久美子

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