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ウクライナ避難民の方による家庭料理教室第1回(試験実施)を実施しました

2022年9月5日

ウクライナ避難民による家庭料理教室第1回(試験実施)を実施しました

 

弊社は、ウクライナ避難民の方に、家庭料理を教えて頂くプロジェクトを始動させました。全10回を予定しています。

 

日本でなかなかお仕事の見つかりにくい、日本語の分からない方、中長期的に日本に滞在せざるをえない方、周囲に日本語の話せる方やサポートが少ない方を優先し、弊社アルバイトとして報酬ありの「お仕事」として来て頂きます。

 

記念すべき第1回の講師は、キーウからいらしているヴェーラさんによるボルシチです。ウクライナでは仕事を持ちながら、家族のために作ってきたという彼女のボルシチ。一度にたくさん作り、翌日も食べるの、とヴェーラさん。それぞれの家庭に、ぞれぞれのレシピがあるそうです。日本のお味噌汁やお雑煮をほうふつとさせます。

 

にんじん、ビーツ、トマト…たくさんの野菜を切っていきましょう。7,8人分はあります。野菜を切るだけも結構な量です。ヴェーラさんは、ナイフの他、お嬢さんの嫁入り道具に持たせた万能カッターでざくざく切っていきます。

 

 

「トマトは、皮ごとすり下ろしましょう。ほら、最後に皮だけが残るでしょ。わざわざトマトを湯むきしなくて済むのよ」

 

 

豚のスペアリブを1時間程度茹でた鍋に、炒めた野菜を入れて煮込みます。この紅色がとてもきれい!ボルシチの完成も間近です。この香り!お腹がすいたわ~…。

 

 

調理の合間に、ヴェーラ先生からの教えをしっかりメモします。

「骨付き豚肉が、ウクライナの一般的なボルシチね。お豆をいれてもおいしいのよ。一晩、お豆を水に浸してから、翌日豚肉と一緒に茹でましょう。私はお豆入りが好き」

 

 

さあ、できあがり!

これがヴェーラ風ボルシチ。サワークリーム上に、ちらっとあらびき胡椒をふると、アクセントが付きます。骨付き肉がたっぷりです。「お腹をすかした男性にはお肉を多めにあげてね」ヴェーラさん、奥ゆかしいいいお母さんなんだな~…。

 

 

さっそく頂きましょう!これぞキーウのヴェーラさん流ボルシチです。

ビーツの甘みとトマトの酸味が、素晴らしいハーモニー。

「今日は缶詰のビーツだからいまひとつだけど、生のビーツを使うともっと美味しくなるわ。ビーツはボルシチの甘みを、トマトは酸味を調整する、大切な材料。どうせ使うなら、やっぱり生がいいわね」

 

「スペアリブは骨から肉を外して、肉だけ鍋に戻してもいい。脂っぽいボルシチがいやなら骨を外した方がいいわね。お肉は羊肉以外なら牛でもチキンでも。羊肉は臭みがあるから、ボルシチには使いません」

 

 

昔、私もボルシチは習い覚えましたが、ヴェーラさんのはとても手が込んでいて本格的。もう、家族のために何百回も作ってきたわ、と仰るだけに、野菜の美味しさがしっかり楽しめる豪華な一品です。これからのシーズンにぴったりの、温かい具沢山スープ。ロシア文学を学び、旧ソ連圏で働き、ずっとこの地域の人々と過ごしてきた私にとっては「第2の故郷の味」。枕草子風に言えば、過ぎにし片恋しきもの、です。沁みる~!2時間かけて作った甲斐がありました!

 

ヴェーラさん、素敵な家族の歴史を刻んだボルシチの御教授、どうも有難う御座いました。

 

株式会社日露サービス
代表取締役社長
野口久美子

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