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ついに第20回!ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★ボルシチ

2024年5月27日

弊社は、ウクライナ避難民の方に、家庭料理を教えて頂くプロジェクト(ロシア語通訳付き)を行っております。

  

日本でなかなかお仕事の見つかりにくい、日本語の分からない方、中長期的に日本に滞在せざるをえない方、周囲に日本語の話せる方やサポートが少ない方を優先し、報酬ありの「お仕事」として来て頂いています。

 

記念すべき20回目の今日は、これまたド定番の「ボルシチ」です。「ボルシチくらいは出来るようになっておきたい…」というリピーターのA子さんとそのお友達B子さんが御参加くださいました。やはりボルシチは日本でも知名度のあるスープ、作れるようになって損はありません。本料理教室では、ボルシチは3回目です。

 

本日の材料はこちら!新鮮なビーツが手に入りました。

 

 

まず、牛肉を切り、鍋で出汁を取ります。「今日は牛肉です。でも、牛と豚、豚と鳥など二種のお肉を組み合わせて作ってもいいんですよ。骨なしの方が時短になります。肉を切らずに煮て、頃合いのいい頃に鍋から出して切るというやり方もあります」。異種の肉を一緒に、というのは面白いですね。なかなか珍しい具です。

 

 

お次は、ビーツ、人参、パプリカ、キャベツ、玉ねぎ、じゃがいもを切り、ビーツ、人参、パプリカ、玉ねぎをしっかりフライパンで炒めます。

 

肉の煮え具合を確認します。肉が柔らかいようであれば、じゃがいも、キャベツを加え、炒めた野菜を入れます。トマトペースト、ローリエ、酢を入れて塩で調味します。すりおろしたにんにくとディルで香りをつけて、出来上がり。

 

 

「ボルシチは、季節や材料によって一度たりとも同じ味にならないのが、面白いんですよ。私のボルシチもそうです。是非お家で好きな材料で作ってみて下さい」。確かに、これまで実施したボルシチは味がそれぞれ異なり、それぞれの回で個性がありました。同時に、参加者の方々から一番リクエストが多いのもボルシチです。25年前、私もロシアで初めてボルシチを友人に習いましたが、ヴェーラさんのレシピよりもシンプルです。レシピも様々で、各地域によってレシピの異なる日本のお雑煮と存在が似ている所があるのは大変興味深い点です。

 

そして今日は、20回目を記念して参加者の皆さんにケーキをサービスさせて頂きました。

 

 

2022年9月に始まったこの料理教室は、ウクライナからの避難民の皆さんが日本というある意味生活の難しい国で、これまた難しい日本語の知識なしにお金を稼ぐことができ、料理を通じて日本人と交流できることを目指しスタートしました。慈善事業ではなく、継続的にビジネスとして実現することを重視したからこそ、さしあたり20回は続けられたように思います。参加者の日本人の皆さんが、ウクライナ料理(時々、旧ソ連料理とも言えますが)に興味を示され、毎回楽しんでくださっていることも、主催者として大変感謝しております。ただ調理するだけでなく、時にはお酒を片手に料理や生活の話をし、相互交流をすることもこの教室の大切な一部となっています。

 

弊社の経営理念のひとつに「日本と旧ソ連各国とのビジネス交流の強化」があります。本件は規模は小さいのですが、この経営理念に基づいて行っております。今後もこの理念に基づき、真摯に取り組んで参りたいと考えております。

 

開戦より2年が経過し、和平合意の兆しが全くないことを関係者一同大変残念に思っております。6月15日にスイス・ビュルゲンシュトックにて開催される「平和サミット」には、そもそもロシアが参加しないので大きな肯定的変化があるとは思えませんが、ウクライナの平和を提唱するこの会議で少しでも和平に向けた成果が生まれることを期待しております。

 

株式会社日露サービス

代表取締役社長

野口久美子

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