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第18回ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室

2024年3月4日

弊社は、ウクライナ避難民の方に、家庭料理を教えて頂くプロジェクト(ロシア語通訳付き)を行っております。

  

日本でなかなかお仕事の見つかりにくい、日本語の分からない方、中長期的に日本に滞在せざるをえない方、周囲に日本語の話せる方やサポートが少ない方を優先し、報酬ありの「お仕事」として来て頂いています。

 

私、お料理好きなんです~、肉じゃがとか~、なーんて大昔のドラマみたいなアピールをする女性が今どきいるのかはわかりませんが、肉じゃがは家庭料理の筆頭。なんとウクライナにも「肉じゃが」がありました。「今日の献立は、本当にうちでよく作っていたものです!」とヴェーラさん。家庭料理教室を標榜する以上、ウクライナ風肉じゃがは避けて通れません。今回もおなじみ井上先生とFHJの宮田様をお迎えし、よりリアルな、異国の家庭料理の世界を一緒に覗いてみます。

 

まずは、材料。豚肉は600グラムでしょ、にんじんは2本でしょ…。「久美子さん、お芋はこれだけ?」「そうですね」「足りなすぎます!」「足りなさすぎるんですか!?」ヴェーラさん、すみません。お芋は、スラヴ民族の「米」でした。買い出し部隊をスーパーに出動させます…。

 

 

じゃがいも、にんじん、たまねぎに豚肉。やや大きめの一口大に切ります。結構な量です。肉はしっかり焼き目をつけて炒めます。この焼き加減が大事。「しっかり焼いて肉汁を閉じ込めて下さい」

 

 

ウクライナ風肉じゃがのポイントは、パプリカパウダーとにんにく。「パプリカはたくさんいれてかまいません。にんにくも。粗みじん切りにして5かけは入れましょう」

ヴェーラさん、5かけ…は多くありませんか。「いいえ、大丈夫ですよ!」

 

材料をすべて入れたら、かぶるくらいのお湯を入れます。「熱湯に食塩をいれて、食塩湯を作ってから入れてもいいんですが、今日は熱湯だけにします」

 

 

煮込んでいる間に、トマトときゅうりのサラダを作ります。バジルにイタリアンパセリ、それに万能ねぎを使います。万能ねぎはウクライナでもよく用いられる食材です。空き時間を賢く利用してもう一品です。

 

 

さあ、肉じゃがもできてきました。味見してみます。…これは、食材の甘みが出てまろやかでやさしくて、あ、これは「おふくろの味」ってやつよ!いいねえ…。

 

 

おまちかね、これぞ、ウクライナ風肉じゃが。お芋はねっとりとやわらかく、お肉もやわらかく煮えています。なによりこのにんにくの香りが斬新!たくさん入れて、大正解でした。参加者の皆さんも、ガーリック風味肉じゃがには「これは、おいしいですね!」「お肉、柔らかいです!」。ヴェーラさんの感想は「今日は肉の焼き具合があまり良くないと感じましたが、追加でさらに煮たのでなんとか成功しました。この料理は我が家の定番中の定番メニューなんですよ。牛肉や鶏肉で作っても良いですね」。肉じゃがなのに、にんにく風味。白いごはんにも合う、日本人好みの味で驚きました。

 

 

 

翌日、なんとお二方がさっそくご自宅で「復習」した、これまた素晴らしい肉じゃがとサラダの写真をお送りくださいました。ご家族で楽しんで頂き、主催者として大変嬉しい限りです。おいしい家庭料理に国境なし、です。

 

次回はこのチームは、日本でもおなじみ「ピロシキ」「手作りマヨネーズ」に挑戦します。手作りマヨネーズを使ったサラダも作るとか!今から楽しみです。

 

 

 

株式会社日露サービス

代表取締役社長

野口久美子

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