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ウクライナ避難民の方による家庭料理教室第4回を実施しました

2022年11月13日

ウクライナ避難民による家庭料理教室第4回を実施しました

弊社は、ウクライナ避難民の方に、家庭料理を教えて頂くプロジェクトを行っております。

 

日本でなかなかお仕事の見つかりにくい、日本語の分からない方、中長期的に日本に滞在せざるをえない方、周囲に日本語の話せる方やサポートが少ない方を優先し、弊社アルバイトとして報酬ありの「お仕事」として来て頂いています。

 

第4回は、ガルプツィー。お馴染みロールキャベツのウクライナ風です。

記念すべき第1回におでましのヴェーラさんに教えて頂きます。ボルシチ同様、たくさん作って翌日も食べるのがガルプツィー。今日はヴェーラさんが自ら選んできたキャベツで作ります。まず、大きな鍋で芯をくりぬいたキャベツを湯がきます。

 

 

湯だった所からはがします。熱~い!

 

 

 

お次は、具を準備します。牛豚あいびきにアルデンテに炊いたご飯、たっぷりの黒胡椒。

「お肉に合いそうなスパイスをいれましょうか。何かある?」

「ローズマリーは大丈夫かな」

「OK、入れましょう。黒胡椒はたっぷりいれて良いですよ」

 

 

「玉ねぎは透き通るくらいまで炒めて。人参も合わせて炒める。ここで、お塩と砂糖を入れるのがコツよ。このあと、生クリームとケチャップを入れてソースにします。ウクライナではトマトペーストを使ってるわ。ケチャップにすると、味の付き方の予想ができないんです」

 

 

お次は、キャベツに具を包みます。最初はなかなかうまくできなくて大苦戦。湯がいたキャベツがしんなりして巻きやすいので、だんだんコツがわかってきました。小さめがよさそう。土鍋いっぱいに出来る頃には、うん、なんか良い感じに仕上がってきました!

 

 

土鍋にソースとキャベツを層にして並べ、沸騰してから40分煮込めば出来上がり。このぎっしりつまったロールキャベツ、満足感でいっぱいです!

 

 

お皿に盛りつけて、完成。赤ワインやパンと一緒にいただきます。

生クリームとケチャップのソースと、キャベツの甘み、お肉のコクがマッチします!これは、美味しい!

 

 

これからの季節、熱いガルプツィーがますます美味しく感じます。

「この鍋は厚手でとてもいいわ。この料理は、キャベツの巻き方にバリエーションがあります。好きな巻き方で作ってください。ひとりで作れそう?」

 

う~ん…。今回は結構難易度が高いですね。

 

「それなら『怠け者のガルプツィー』というレシピもあって、材料を全て一緒に煮込むだけのもあるの。皆さんの好きなスタイルで、作ってください」

 

今回は2名の参加者と一緒にガルプツィーを頂きながら、ソ連時代と戦争前のウクライナの状況、避難生活について等、大変興味深いお話を伺いました。ヴェーラさんは、日本政府の支援に対する感謝を何度も繰り返していたのが印象的でした。私達が平和のために出来る事を、一歩ずつやっていくほかありません。

 

 

株式会社日露サービス
代表取締役社長
野口久美子

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