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第10回目!ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室

2023年7月18日

弊社は、ウクライナ避難民の方に家庭料理を教えて頂くプロジェクト(ロシア語通訳付き)を行っております。

 

日本でなかなかお仕事の見つかりにくい、日本語の分からない方、中長期的に日本に滞在せざるをえない方、周囲に日本語の話せる方やサポートが少ない方を優先し、報酬ありの「お仕事」として来て頂いています。

 

第10回は「ピーマンとズッキーニの肉詰め」。

おなじみ講師はヴェーラさん、そしておなじみFHJ全国高等学校家庭クラブ連盟関係の皆様が参加されました!包丁さばきも鮮やか、調理は余裕のいつものメンバーです。

 

今日は、パプリカを…と思っていたのですが、手ごろなサイズが買えなかったので、赤いピーマンで。この「まあ、いっか~感」が、家庭料理の鷹揚さ。あるものでこなすのが、家庭料理のテクの一つよね。

 

 

ヴェーラさんの指導のもと、ピーマン850gを解体していきます!

 

 

「親指でグッとへたの部分を押しこんで…種は取ってくださいね」

 

 

「う~ん…」「こうかなぁ…」「ねえ、ヴェーラさん、これでいいですか」「指でもっと押し込んで。ピーマンの中に入れ込んで良いんですよ」

 

 

ズッキーニは、等分に切り、中をくりぬきます。

「コップみたいな形にしてね、はい、できあがり」。
お~、さすがヴェーラさん!手慣れてらっしゃいます。

 

 

お次は、ピーマンに具を詰めます。ひき肉の他、つなぎに芯のある状態のお米を混ぜてあります。「結構、量あるねえ」「具が残るんじゃないかしら」「どうします?スープに入れますか」

 

 

ここで、ヴェーラさんのチェックが入ります!親指で、一つずつピーマンをぎゅっと押し「まだまだ入りますよ!」「あらっ」「これも…もっとしっかり詰めましょう」「すみませ~ん」

 

 

ヴェーラさんの検閲(?)が無事終了し、土鍋にぎっしり。このぎっしり感が大事。ビーマンが、鍋で泳いではいけないのだそうです。

 

 

別途、作っておいた野菜のソースをかけて、じっくり煮込みます。

沸騰してから、さらに40分。この煮込みのプロセスは、ウクライナ家庭料理につきもの、私達も随分待つことに慣れました。待ち時間は、おしゃべりタイムです。

 

ピーマンがしんなりすれば、完成!

 

 

美味しい肉詰めの前で、厳粛に記念撮影。

 

 

いやだわ、今日も美味しくできちゃったじゃない…。困るわ~!なんて冗談いいながら、いただきます。

 

「私は大量のピーマンでやるのは初めてだったの、でもなんとかうまくいって良かったです。お味はいかが」
「美味しい!」「お肉がぎっしりですね」「皆さんのお気に召してよかった。具の肉と米は、お好きな割合で作ってください。色違いのパプリカに赤いピーマンにすれば、もっと華やかで楽しい一品になりますよ」

 

 

この料理教室も、やっと今日で10回。節目に相応しい、豪華なメニューです。

しかし、戦争は終わる気配すら見せない現実はいつまで続くのでしょうか。人々が食卓を安心して囲む日はまだ遠く、行く手の暗さばかりが重い。

 

これからも、ウクライナから避難された方と家庭料理を通じて、楽しいひと時を共有し、苦悶するウクライナとその人々の横顔を身近に感じて頂ければ、主催者としては大変嬉しい限りです。

 

 

株式会社日露サービス

代表取締役社長

野口久美子

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