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第36回 ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★冬のガッツリ系ワンプレートごはん

2025年12月7日

今回の講師は、ウクライナ南西部チェルニウツィーからいらしているニーナさんです。この町は、ルーマニアとの国境からは40km、モルドヴァとの国境からは50km。歴史的にもドイツやユダヤの文化の影響を受けた場所です。ウクライナでは空港で会計のお仕事をされていましたが、3年前に日本に避難されました。ニーナさんの強力なお勧めで、今日はディルたっぷりのカトゥリェートゥイ(平たく言えばハンバーグですね)とキャベツまるごと一個を使っての野菜の蒸し煮を作ります。

 

野菜の蒸し煮はとても簡単。キャベツ、ニンジン、玉ねぎを切り、トマトを少々入れてトマト味にします。土鍋で50分程蒸し続け、汁気がほぼなくなればできあがり。

 

 

カトゥリェートゥイは厳密に言えばウクライナに限らず、ソ連料理です。旧ソ連の至るところで見かけるお馴染みのメニュー。街の食堂で、友達の家で、社員食堂で。日本の生活で例えるなら、もう間違いなくハンバーグですね。勿論、この教室でも1回作っています。今日はニーナさんの家のレシピでやってみましょう。たねは鶏ひき肉、豚ひき肉、玉ねぎのみじん切り、卵、塩、胡椒を合わせます。ディルを刻んで入れるのもお忘れなく。ディルはこのお料理の影の主役です。

 

 

つなぎは…なんと「麩」です!まごう方なき、アレですよ。「本当はスハリキー(ラスク状の乾燥させたパン)を水に浸したものがいいんですが、日本にあるものならこれはどうでしょう?私も初めてなんですけど…」とニーナさん。麩も水に10分弱浸し、よく絞ったあとでたねに混ぜます。「これは意外~!」「麩ですか~!」私達もびっくりです。意外なマリアージュだったりして。

 

 

たねを丸く成形して、フライパンでじっくり焼きます。厚手に作られているので、弱火で20分から30分焼くのがポイント。生焼けはいけません。待っている間に、パチパチと油のはぜる音と焼ける香りが広がり、食べるのが待ち遠しい!

 

 

 

 

完成品がこちらです。さっそく試食。「ん~、野菜の蒸し煮、砂糖が入ってないのに甘い!」確かに…。とっても甘く仕上がっています。キャベツの甘さが際立ちます。ニーナさんいわく「この蒸し煮からでる汁気は付け合わせのライスとよく合います。一緒に食べてみてください」。カトゥリェートウィもディルの香りが口に広がり、とてもヘルシーな肉料理。豚肉と鶏肉を半々で使うことで、食べやすく軽めになります。「ちょっとつくねみたいですね」「あー、わかるわかる!」と皆さん。麩が入っているという感覚は全くありません…。白いご飯と一緒に戴くので、まさにワンプレートごはん、しっかりお腹がいっぱいになるメニューでした。

 

 

 

 

 

2025年も早いもので最後の料理教室。また違ったテイストの家庭料理を学ぶことができました。次回は来年、鶏肉を使ったメインディッシュに挑戦します。ひょっとしたらケーキも作るかも…?世界の家庭料理の世界は奥が深いとつくづく実感しますが、ひとつ共通しているのは「皆で食卓を囲む楽しみ」。終戦を待ちながら、避難民の方と楽しく家庭料理を学んでいきたいと思います。ご参加の皆様、来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 
株式会社日露サービス
代表取締役社長
野口久美子

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