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第22回ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★ズッキーニとピーマンの肉詰めトマトクリームソース煮込み

2024年9月8日

弊社は、ウクライナ避難民の方に、家庭料理を教えて頂くプロジェクト(ロシア語通訳付き)を行っております。

  

日本でなかなかお仕事の見つかりにくい、日本語の分からない方、中長期的に日本に滞在せざるをえない方、周囲に日本語の話せる方やサポートが少ない方を優先し、報酬ありの「お仕事」として来て頂いています。

 

3か月ぶりの今回は、昨年7月に実施した「赤ピーマンとズッキーニの肉詰め」を、ズッキーニをメインにして作ります。こくのあるトマトとクリームのソースが大好評でしたので、前回は参加できなかった野村先生のリクエストにお応えして再登板します。ズッキーニの緑、ピーマンの赤のコントラストも綺麗な一品。夏野菜なので、9月に入った今日は、なんとなく去り行く夏を惜しむ気持ちになります。

 

ズッキーニとピーマンを下処理するところからスタート。ズッキーニは4等分にして、コップ状になるように中身を抉り出します。とりあえず、お皿に中身は取っておくことに。ピーマンの切れ端も取っておいて、具材に混ぜます。

 

 

一方、ヴェーラさんはキッチンでソースの準備です。

 

 

アルデンテに炊いたお米を水で洗います。これはつなぎになります。加熱されたお米を水で洗ってしまうのは、なんだか不思議な感じがします。

 

 

具が出来ました。ひき肉700gは結構ありますね…。玉ねぎ、にんじん、ガーリックの炒め合わせたものを混ぜ、さらにこれでもかと胡椒を。よーくこねて、ズッキーニとピーマンにしっかり詰めこんでいきましょう。

 

 

 

 

お次は、土鍋に並べた野菜にソースを。
野菜から出る水分が味のひとつになるので、水はあまり足してはいけません、とヴェーラさん。「煮込む際は、薄手の鍋はだめですよ。ぜひ土鍋を使ってください!本当に良い鍋ですよ!」…ウクライナ家庭料理教室を名乗っていますが、最近は名実ともにウクライナ土鍋料理教室になってきた感が…。でも、日本の調理器具は最高!ということよね!

 

 

さて、肉詰めは煮込み開始となり、はたとテーブルを観ると山となったズッキーニの中身。これを捨ててしまうのは、なんだか勿体ない。「じゃあ、これで野菜のラグーをつくりましょうか」。急遽、一品増えることになりました。「ラグーって何ですか」「野菜の煮込みです。冷たくしても美味しいですよ」「ああ!ラタトゥイユみたいな感じですね」。レンジを囲んでお喋りしながら、次のメニューを作っていきます。

 

 

肉詰めの完成です。お鍋ふたつにぎっしり。見渡す限りの肉詰めも悪くないわね…。「今日は野菜をふんだんに使いました。いわば『野菜の日』です」「ほんとですね」「ヘルシーでいいんじゃない」肉詰めを待ち焦がれた野村先生は、開口一番「おいしー!!」。ヴェーラさんも満足げに頷いています。「家族に作る時は気軽にできますが、ここで皆さんと作るのはいつも緊張します。まるで試験を受けに来ているみたいで」そんな!!ヴェーラさんなら、料理の東大1番で合格ですよ…。

 

それにつけても、ヴェーラさんのお料理はますますおふくろの味感が出てきました。主催者が言うのもアレなんですけど、なんか…いつかどこかで恋しくなる味って言うんですかね。

 

 

野菜のラグーは、ガーリックの香りが立ち上り、野菜だけにもかかわらず満足感のあるお料理になりました。廃物利用とは思えません…。お料理上手とは何かと考えれば、臨機応変であることも含まれるのかもしれません。仕上げにディルを振りかけて、アクセントをつけて。

 

 

次回は、ヴェーラさんが強力にお勧めする「豆のボルシチ」を作ります。気温も下がる頃、また新しい家庭料理に出会えるのが、今から楽しみです。

 

ご参加の皆様、お疲れ様でした!

 

 

 

株式会社日露サービス

代表取締役社長

野口久美子

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