達成しました第30回!ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★鮭のウハー(スープ)クリーム仕立て
2025年5月12日
2022年9月にスタートしたウクライナ家庭料理教室も、今回で30回目です。もともとロシア、ウクライナ、ベラルーシの文化には仕事や研究を通じてなじみがあり、これらの土地の郷土料理は大変美味しく、日本人の口に合うと思っていました。同時に、ハバロフスクでラジオ局員をしていたり、大使館建設でモスクワの工事現場にいたりしていた頃、これらの料理は生活の楽しみであり、あまり楽ではない寒い国の暮らしの中で明日も頑張ろうと思えるエネルギーの源でした。
ウクライナで戦争が始まり、祖国での生活に支障のあるウクライナ避難民が日本に来ると知り、どうにかして彼らの力になれないかと考えました。そもそも、ウクライナ人だろうと、ロシア人だろうと、一般的にスラヴ語圏の人々がいきなり日本に来たところで、言葉や文化の壁は高く、おいそれと満足のいく「良い」仕事など見つからないのはわかりきっていたからです。そこで思いついたのが、この家庭料理教室です。「家庭料理」と謳えば、旧ソ連やスラヴ語圏になじみのない日本人も、きっと楽しめるでしょう。私自身も、また旧ソ連料理を食べたい、習いたい、と思っていたので、一石二鳥でした。幸い、同じように外国の家庭料理に関心をもって下さる方々がご参加下さり、30回も開催することができました。この教室にかかわってくださっているすべての皆様に、厚く御礼申し上げます。

さて、そんな30回目のメニューは、大変ポピュラーな魚料理「ウハー」です。サンスクリット語の「汁」という語に語源をもつこのスープは、旧ソ連圏では日本のカレーやシチュー並みに誰もが知る家庭料理。さっそくやってみましょう!

まず、材料を切ります。じゃが芋、人参、玉ねぎ。今日はセロリも入れましょう。鮭も一口大に切るのをお忘れなく。「ヴェーラさん、にんにくはどうする?」「んー、今日はやめましょう!」「なんでー!買ってきちゃった」「今日は生クリームを入れてみようと思います。ディルやセロリもあるし、バランスを見て、最後に好き好きにした方がいいかもしれません」サプライズアイテムで、生クリームを持ってきて頂きました。では、今日はクリーム仕立てに決定。

お鍋にサラダオイル、風味をつけるためにバターもすこし。この鍋に野菜を入れて炒めましょう。さらにお湯と塩を入れ、煮ます。生クリームを入れるのはそのあとで。
「じゃが芋にだいぶ火が通りましたね。これなら問題ありません。鮭をここで入れましょう。魚は煮込んでは美味しくありません。さっと火を通すくらいでいいんです。そもそもこのスープは、レストランのメニューですが、本来はアウトドアで釣り人が川辺で作る料理なんですよ。魚の頭や尻尾も入れて、こだわらずにさっと作ります」

さっと鮭を煮たら、セロリの葉っぱとディルを香りづけに入れ、最後に味を見て塩を足して完成です。

普段、現地で食べるウハーは生クリーム仕立てではありません。ヴェーラさんのお得意のちょっとひねりをきかして美味しくして頂いたレシピ。皆さん、いかがでしょうか。
「鮭が柔らかいですね~!最後に入れるからいいんですね。日本のお魚の鍋と全然違う」「今日のスープは、すっごくカンタン!ディルの香りも良くて。やっぱりセロリが生きてますね。さっそくお家で作ります」しかし、川辺で作るアウトドア料理が元だとは思えないくらい、エレガントでおしゃれなスープになりました。

ところでヴェーラさん、この料理教室の感想は?
「最初は、料理教室?どういうこと?と思って応募しました。毎回毎回、皆さんの前で上手に出来るかいつも緊張していますよ。家なら失敗しても良いけど…。またぜひいらしてください」
無事に30回目も終了。次回は、6月。日本は初夏を迎えます。夏にふさわしいちょっと素敵な冷製スープを作ってみたいと思います。
株式会社日露サービス
代表取締役社長
野口久美子
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