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第24回!ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★ブリヌィ3種または旧約聖書の教え

2024年11月17日

弊社は、ウクライナ避難民の方に、家庭料理を教えて頂くプロジェクト(ロシア語通訳付き)を行っております。

  

日本でなかなかお仕事の見つかりにくい、日本語の分からない方、中長期的に日本に滞在せざるをえない方、周囲に日本語の話せる方やサポートが少ない方を優先し、報酬ありの「お仕事」として来て頂いています。

 

今回はウクライナ料理を作るのは初めて!というトモコさんと息子さんのいっちゃんがご参加です。20代の若者のご参加は初めてです。初めての方にはやっぱりブリヌイがお勧め。スラヴ圏のクレープなので、食べやすく、材料もシンプル。サーモン&カッテージチーズ、ひき肉&玉ねぎ、スイーツ系でジャムの3種類を作ってみましょう。

 

実は、トモコさんは高校の同級生なんですね…。生徒指導に矢鱈厳しい仙台のカトリック系ミッションスクールで、確か素手で便所の床掃除させられたり、強制的に(この時点で既に奉仕ではない)アフリカに募金させられたりしたわよ。やっぱり十字軍編成するような組織って、厳格だよね~!修道女のばあさんたちも超厳しかったわよ~!!まっ、そんなワケで懐かしの調理実習モードでやっていきます!

 

まずはひき肉と玉ねぎのフィリング作り。「玉ねぎはみじん切りかおろします。今日はおろしてみましょう」とヴェーラさん。涙が出るし玉ねぎおろしは結構ツライけど「じゃ、トモコさん、やりましょっか!」てなわけで、彼女にもおろしてもらいます。

 

 

 

ひき肉と玉ねぎは炒めたところに水を入れ、蒸します。「今日は牛豚あいびきを使いましたが、牛はやはり固くなりがちですね。鶏ひき肉を使えばもっと柔らかくしあがるんです」。

 

 

生地を作ります。小麦粉はふるいながら、卵と牛乳に入れていきます。ブリヌィ生地作りの肝心なところは、ダマをつくらないこと。生地のなめらかさも美味しさのひとつ。生地に熱湯と油をさらに加え、なめらかさがでるようにします。

 

 

お次は、焼きの工程。「フライパンはひとつですか」「そうですね」「そうだと思ってもう一つ持ってきました」さすがヴェーラさん、準備がいいですね!前回もそうでしたが大人5人分で30枚程度焼かなくてはならないので、2台体制でやります。「まだ焼けていないですね」とヴェーラさんは素手で熱いフライパンのブリヌィの様子を見ます。トモコさんもいっちゃんも「ヴェーラさん、熱くない!?」「大丈夫です」。生地に穴が開かないようにかつ薄く。これが結構難しい。あと、焼けたブリヌィにボールを被せて乾燥させないこと。しっとり感が大事なのです。

 

 

焼けた~!と喜んでもいられない。次は成形です。ブリヌィを広げひき肉を置き、封筒状に包んでいくカンヴェルト(ロシア語で「封筒」)。まずはこれから始めます。「あっ!やばい」トモコさんの声に振り向くと、みっちみちのブリヌィが破裂していた…。「あ~!やったね」「…ウン、自分で責任取る」ブリヌィあるあるです。一方、いっちゃんはと言えば、ヴェーラさんの優しい指導で、なかなか上手に成形しています。成形できた封筒たちは、バターでさらに焼きます。高カロリー間違いなしなんだけど、今日は特別です。

 

 

 

サーモン&カッテージチーズは、ロール状に成型します。これは簡単。コツはとにかく具を入れすぎないこと。

 

 

出来ました!今日のブリヌィです。お二人の感想は?「うん、おいしー!」。ヴェーラさんは「今日もまあまあ綺麗に焼けました。うちの孫は、ジャムを塗ったブリヌィが大好きなんです。是非紅茶と一緒にデザート風の甘いブリヌイも試してみて下さい。今日のサーモンのは、一味なにか足りないですね。サワークリームを付けたほうがいいかもしれません」。

 

 

せっかく旧友も来たことだし、ワインでも開けますか。フランス産の白ワインとブリヌイがまたよく合うんですね~、などと言いながら、聖母マリアに護られた日々の思い出話に花が咲き、ワインを2本も開けてしまい、いっちゃんはかなり出来上がった母を連れて帰るハメになったのでした。私も二日酔いですけどね、旧約聖書伝道者の書第2章24節にも「人は食い飲みし、その労苦によって得たもので心を楽しませるより良い事はない」ってあるじゃないの!我々は、旧約聖書の教えに従っただけよ!

 

 

トモコさん、いっちゃん、ご参加有難う御座いました。ぜひおうちでも作ってみてください!

 

株式会社日露サービス

代表取締役社長

野口久美子

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