第29回!ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★(ちょっぴり簡単な)ペリメニ
2025年5月9日
弊社は、ウクライナ避難民の方に、家庭料理を教えて頂くプロジェクト(ロシア語通訳付き)を行っております。
日本でなかなかお仕事の見つかりにくい、日本語の分からない方、中長期的に日本に滞在せざるをえない方、周囲に日本語の話せる方やサポートが少ない方を優先し、報酬ありの「お仕事」として来て頂いています。
今日は、シベリア風餃子、ペリメニです!私がかつてハバロフスクのラジオ局に勤めていたころ、地元の人々は「もとは中国から北上してロシアのシベリアに入ってきた料理だ。シベリアの人々はこれを手づくりして、冬の家の軒先につるすんだ。食べたくなったらカチカチに凍ったペリメニをもいで、茹でて食べるんだよ」と教えてくれたものです。当時、スーパーで売られていた一袋200円程の冷凍パックのペリメニは、ロシア極東に一人暮らしで働く私の食生活の主役でした。安くて素早くできる温かい料理。しかも、ハバロフスクでは鮭や鱒のペリメニもポピュラーでした。私の昔々のロシアでの会社員生活の思い出の一品なのです。
実は、ハバロフスクには本格的なウクライナ料理店もあり、「カルパチア風ペリメニ」はレバーのラグーの上にペリメニが並ぶ珍しい一品でした。東のロシア極東から西のウクライナまで、あらゆる人々に愛される料理がこのペリメニです。ラジオ局勤めから15年後、ハバロフスクの植物工場プロジェクトで働いていたころ、ウクライナ系のロシア人に連れて行ってもらい、食事とおしゃべりを楽しんだことは忘れがたい思い出です。
じゃーん!「今日はちょっといつもと違うペリメニ作りですよ」とヴェーラさん。「これはペリメーニッツァを使いましょう。これがあれば大家族でもあっという間に大量に作れます」お~!以前、この教室でペリメニを作ったことがありますが、軽く女子刑務所の作業感あったわね。とにかく作業作業で大変だったっけ。今回もいつものメンバーにご参加いただき、早速ペリメニ作り、スタートです。

まずは、生地作り。強力粉を計ってボウルに入れふるい、卵と塩を加えます。

「こうやって、しっかりこねてください」お、リズミカルなヴェーラさんの手さばき。へえ~、生地は柔らかいのね。

「では、今度はみなさんがこねてみてくださいね」「はーい!」
楽勝楽勝と思いきや、強力粉の生地は意外と重い!普段、お料理しなれているお二人も「重いです!」「ヴェーラさんが楽々やってらっしゃるように見えるけど…全然違った」。
ころんと可愛い生地ができました。

お次は具を作ります。ひき肉におなじみ「おろし玉ねぎ」を加えます。「…玉ねぎおろしかあ、誰がやります?」、一同沈黙。「そうだと思った、私がやりましょう」とヴェーラさんのフォローに甘えてしまいました。とはいっても、狭いキッチンで玉ねぎをおろすので、結局のところ皆で涙を流す羽目に。
そしてペリメーニッツァの出番です。薄く伸ばした生地を2枚作り、1枚はペリメーニッツァに敷く。その上に具を小さく載せてのし棒でごりごりと摺っていくと…。


ハチの巣型のペリメニができるという訳。これはなかなか楽しい作り方です。「こうすればたっぷり作れるでしょう」「楽しい~!早い!」

大きいお鍋で茹でて、ペリメニの完成です。


お二方、いかがでしょう?
「あっ!これは、美味しいやつです~!」

ペリメーニッツァを使ってのペリメニ、省力化できるのは素晴らしい。「これも一度にたくさん作って冷凍して食べます。仕事から帰って疲れて、家族の食事を作るのはなかなかの労働です。冷凍庫から出してすぐ茹でて、すぐ食べられます!」現代の日本社会にマッチしたメニューですね。女性が働くことが当然の社会に生きてこられたヴェーラさんのレパートリーは「保存がきいて美味しい家庭料理」が柱となっています。ペリメニこそ、この最たるものでしょう。私が長年ロシア語圏と楽しく付き合えたのは、社会における女性の労働観も大きく影響しています。働く女性がいかに効率よく料理をするか、これは日本でもよく語られるテーマです。

今回も大成功でした!やったね!
次回は、これまたポピュラーな家庭料理、魚のスープに挑戦します。このスープは日本人の口に合う上に、とても手に入りやすい材料でデキる、すぐれものです。ご期待ください!
株式会社日露サービス
代表取締役社長
野口久美子
- 令和八年新年の御挨拶
- 年末の御挨拶
- 初めて外国へ行った話 アメリカ合衆国ワシントン州
- 第36回 ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★冬のガッツリ系ワンプレートごはん
- 日独協会機関誌「Die Brücke 12月号」に寄稿しました
- 年末年始休業のお知らせ
- ロシア語と出会った頃の話 外国の日本語放送
- 8期を迎えて
- 7期目を終えて 万聖節の前夜に
- 第35回ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★秋の味覚きのこと骨付き鶏肉のスープ
- Blühe, deutsches Vaterland!(栄えよ、父なる祖国ドイツ!)ドイツ大使公邸レセプションに参列しました
- 第34回ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★ミステリーツアーのようなガルーシュカ
- 第32回ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★豚肉のグレーヴィー・ソース煮&カニカマサラダ
- 第31回ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★夏のランチはビーツの冷製スープ
- 駐日ウズベキスタン共和国大使館を訪問しました
- 達成しました第30回!ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★鮭のウハー(スープ)クリーム仕立て
- 第29回!ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★(ちょっぴり簡単な)ペリメニ
- 第28回!ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★不健康なドラニキ(デルニ)&アラーヂイ
- 弊社はソヴィエト連邦との関係が1世紀となりました
- 第27回!ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★フリカデリキのスープと野菜サラダ、そして楽しいお茶席
- 池田林儀をめぐる時間旅行④ 本の配達でホノルルへ行った理由 林儀と修三
- 第26回!ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★ご馳走ポテサラ「オリヴィエ」と旧ソ連風メンチカツ
- 弊社のマイクロ農業投資(いちご温室)について
- 板橋区のウクライナ避難民の方々をジョージア国立バレエ公演にご招待しました
- 第25回!ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★ビーフストロガノフ
- 第24回!ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★ブリヌィ3種または旧約聖書の教え
- 第23回ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★2種の豆入りボルシチ
- 7期を迎えて 100年前という昨日に
- 6期目を終えて
- ロシアと北朝鮮 日本への影響
- ボトルの中のソヴィエト連邦 モルドヴァ共和国
- 第22回ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★ズッキーニとピーマンの肉詰めトマトクリームソース煮込み
- 第21回ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★チキンキエフ
- AI時代の外国語学習 外国語は学ぶべきか
- ついに第20回!ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★ボルシチ
- 第19回ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★卵とあさつきのピロシキ
- フランス訪問!コートダジュールでお好み焼きを焼いた話
- 「日本文化理解の会」板橋区のウクライナ避難民の方々を歌舞伎座にご招待しました
- 第18回ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★ウクライナ風肉じゃが
- 第17回ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★サリャンカ
- 第16回ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★ガルプツィー
- 第15回ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★ブリヌィ4種
- 追悼 源貴志先生
- 第14回ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★茄子と鶏肉のスープ
- ウズベキスタン・サマルカンドを訪問しました
- 池田林儀をめぐる時間旅行③「北原白秋、妻章子そして瀬戸内寂聴」
- 池田林儀をめぐる時間旅行②「太平洋の姥捨て山」
- 池田林儀をめぐる時間旅行①「マウイ島2023」
- 5年間を振り返って
- 第13回ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★ペリメニ
