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第28回!ウクライナ避難民の方によるウクライナ家庭料理教室★不健康なドラニキ(デルニ)&アラーヂイ

2025年3月29日

弊社は、ウクライナ避難民の方に、家庭料理を教えて頂くプロジェクト(ロシア語通訳付き)を行っております。

 

日本でなかなかお仕事の見つかりにくい、日本語の分からない方、中長期的に日本に滞在せざるをえない方、周囲に日本語の話せる方やサポートが少ない方を優先し、報酬ありの「お仕事」として来て頂いています。

 

ヴェーラさん、開口一番「今日のメニューは、不健康です!ダイエット中の方は食べられません」。今日のメニューは、ベラルーシの郷土料理として有名なポテトパンケーキ・ドラニキ(ウクライナ語ではデルニ)とケフィールで膨らますミニパンケーキ・アラーヂイです。揚げた炭水化物。そりゃあ、ヤバいよね。「はーい!今日はダイエットなしってことで」。予め警告されるってことは、相当カロリーが高いってことだよね…。今回も、お馴染みのメンツのご参加です。どうぞよろしくお願い致します。

 

まずは、あらかじめ作ってもらったケフィール。ヨーグルトによく似た乳製品ののみもので、旧ソ連圏では非常にポピュラー。北コーカサスのカラチャイ・チェルケス共和国やカバルダ・バルカル共和国が発祥の地ともいわれています。ケフィールの素は日本でも手に入ります。

 

 

 

アラージイの生地作りから始めます。

 

温めたケフィールに砂糖、卵、塩を加えて、混ぜます。「ケフィールによって、ふっくらと厚みが出ます。肝心なのは、混ぜ終わったら焼くまで、絶対にさわらないこと。」

 

 

生地を寝かす間、ドラニキ作りにとりかかります。今日は5人分、10個のじゃが芋をすりおろしていきましょう。…実は、昔作ったことがあるんだけど、「地獄のじゃがいもおろし」が辛かった…。もうね、指が水死体になった感じ。先生がたにやって頂こうかな…。おずおずお願いすると、「はーい」とお二人はさくさくおろしてくださったんですね~!有難う御座います。

 

 

すりおろしたじゃが芋は、布にあけてよく絞ります。塩と胡椒で味付けしましょう。

 

寝かせておいたアラーヂイの生地も並べ、フライパンに入れた揚げ油をしっかり温めます。ここでアラーヂイの生地をいじってはいけません。

 

 

 

お~!ふっくらぷくぷくのアラーヂイ。

 

 

ドラニキもできました。

 

 

それでは、早速いただいてみます。アラーヂイはジャムやサワークリームとこれは今までにないパンケーキです。ぷくっと厚くケフィールのかすかな香りも感じられます。小さくて食べやすいのはとても危険。一方、ドラニキはサワークリームの酸味とよくマッチします。ビールなんかにも合いそうです。互いに確認するまでもなく、太りそうだということは、皆食べながら考えている。

 

「アラーヂイは主に朝食として、紅茶と一緒に食べるものです。ドラニキはランチやディナーですね。仕事がお休みの日、お母さんが子供のために朝アラーヂイを作ってあげることもあります」「え~!朝から揚げ物するの!!」

 

まあ、でもウクライナ(ロシアも含め)、傍目には世話好きな母親が多い気がする。そして、叱るときはきちっと叱り、子をしっかり躾ける母親はよく見かけます。大変すばらしいことです。

 

 

次回は、ペリメニ(スラヴ風餃子)に挑戦します。以前、別のチームで実施しましたがこのチームは初めて。日本人にもお馴染みのメニューですので、皆さんのお気に召していただけることは、間違いなさそうです。

 

株式会社日露サービス

代表取締役社長

野口久美子

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