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4月25日付東京新聞朝刊で弊社のウクライナ語レッスンに関して報道されました

2022年5月3日

 

4月25日付東京新聞朝刊および東京新聞web版で、弊社のウクライナ避難民によるウクライナ語オンライン・レッスンに関する取り組みが、東京外国語大学の取り組みと共に紹介されました。

 

東京新聞web

「寄り添うため学ぶ 避難民受け入れ自治体やNPOへウクライナ語講座始まる 東京外大」

https://www.tokyo-np.co.jp/article/173691?rct=ukraine

 

弊社のオンライン・レッスンは、ポーランドに避難している女性に担当して頂いております。彼女は高校生の頃から日本に関心を持つようになり、キーウ国立言語大学で日本語を専攻しました。キーウで日本語教師を主にされながら、日本語通訳や翻訳にも従事してきました。

日本滞在歴も、トータルで5年以上。日本を愛し、また日本を訪れる時を心から待ちわびています。

 

「長い間日本や日本語に関わる仕事をしているにもかかわらず、「日本の心」に対する興味が尽きないのです。ウクライナを始めとする欧州の国々は、日本から見習うべきことがたくさんあるのではないかと思います」と綴る彼女。

 

今後、日本と何をしてみたいですか、と尋ねたところ、

「今までの自分の経験や日本語を活かして、何らかの形で日本とウクライナの関係強化に貢献できるようなプロジェクトに関わりたいと思います」。

 

2月24日にロシアとウクライナの戦争がはじまり、今日その被害は日々広がり続けています。国連人権高等弁務官事務所の5月2日の発表では、ウクライナの民間人死者だけで2か月で3,153人、把握しきれていない民間人死者やウクライナの兵士、ロシアの兵士も含めればその総数は数万人いてもおかしくありません。両国でここまで死者が出るままにしていいのでしょうか。

 

第2次世界大戦で辛酸をなめ、被爆国になるという大きな被害を受けて敗戦した我々日本人は、世界平和の実現のためになにかをしていく責務があります。政治家でも大資本家でもない、ひとりひとりの取り組みはとても小さく限られています。とはいえ、何もしないでいる事を肯定していていいのでしょうか。

 

戦場に赴いてこの戦争を止めさせるのは、日頃あれ程、神の愛と平和を訴えることを任務としているローマ教皇さえ出来ない現実です。それならば、今、厳しい状況に置かれながら希望を持つ人々に小さくとも協力することが、一番簡単な平和への道だと弊社は考えています。ましてや、日本を愛し、敬意を示してくれている外国の人々です。

 

東京外国語大学は、私の大叔父池田林儀が、旧制の東京外国語学校タイ語学科第1期生として学んだ大学です。当時と比べ、大学で外国語を学ぶ意義は大きく変化しました。しかし、こうして外国語を学ぶことで平和について考える機会があり、このように弊社も報道して頂けることを大変有難く思っております。

 

Не потрясенья и перевороты
Для новой жизни очищают путь,
А откровенья, бури и щедроты
Душе воспламененной чьей-нибудь.

 

震撼でも、変革でもなく

新しい人生への道を清めるのは

啓示、嵐と恵み

だれかの燃える心だ。

 

ボリス・パステルナーク「雷雨の後」1958年

 

株式会社日露サービス
代表取締役社長
野口久美子

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