農場とランチ・パーティ
2017年7月24日
ロシア沿海地方で家禽類を飼育する地元農場を視察しました。
なんと、この農場では真冬でも鳥たちを放し飼いにしていると言うではありませんか。少なくても零下25度にはなるはず。
それなのに鵞鳥や鶏を放し飼いにするとは…。青ざめる私達。日本じゃ考えられない!
ところが農場の持ち主は、平然と「鵞鳥はダウンコートの中の羽を着てるんですよ!お忘れですか?」。確かに…。
「ブロイラーの様に狭いところに詰め込んでは病気になります。こうしてやるのが一番いいのです」とオーナー。最近では七面鳥やホロホロ鳥も飼育しています。コレステロールの低い健康な肉ということで、ロシアでも食習慣が広がってきました。私がモスクワに暮らしていた10年以上前でも、少量ですがスーパーに七面鳥の肉が売っていました。グリーン・カレーの中に入れてみると大変美味しかったことが思い出されます。
それにしても、立派な七面鳥です。
農場には可愛い仔猫もいました。
「わ、可愛い!抱っこしてもいいですか」
「これはうちの従業員ですよ!ネズミを捕まえるのが仕事。小さくてもよく働きます」
ん~…さっき、この子猫、口元を寄せてきたけど、ネズミを咥えた口だったか…。
。
農場の後は、森でアウトドアのランチパーティです。ポータブルのかまどでナン風のパンを焼き、まずはマトンのスープ。
中央アジアのショルパです。人参と馬鈴薯に羊肉、という手に入りやすい食材でできます。ハーブをふんだんに使います。
お次は、ラム肉のロースト。骨がついたまま、手で持ってかじりつくのがアウトドア。焼きたてのラムとローリエがよく合います。
一緒に頂いた赤ワインはアプハジア(ロシア南部)産。大変甘く、香りがよいワインでした。その後は、沿海地方の湖、ハンカ湖で捕れた鯉の蒸し焼き。卵がたっぷりはいっています。ハーブと一緒に蒸すので、臭みはありません。あっさりと塩味で。
ロシアのアウトドアパーティ、御馳走だけでは済まされません。お酒を飲みながら、皆で歌を歌ったり、長い長い乾杯の挨拶を何度も交わしたり。賑やかに、皆が楽しめる話題で時間を過ごします
もし、ロシア人からアウトドアのランチに招かれたなら、是非行ってみて下さい。スパイシーなお肉がお嫌いでなければ、そして賑やかに過ごすことがお嫌いでなければ、きっとこの国をもっと好きになるエピソードの一つになるでしょう。
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