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ロシアビジネスの現状

2016年11月29日

ロシアとビジネスをしたいというご相談を、今年はよく頂きました。確かに、戦後ここまで日露関係が良くなったことはなく、チャンスの到来と言えるかもしれません。しかし、政府間の政治的な風がそうさせたのであり、日露双方、具体的に必然性の伴ったニーズがあっての話ではないのは確かです。我が国には、ロシア以外にも多くの貿易相手がおり、必ずロシアと何かをやらなければならない環境は特にないのが、残念ながら、現状です。

 

一方で、今年は確かに変化の1年であったように思います。すこし早いのですが、2016年に強く感じた3点をあげたいと思います。

 

 

1.ロシアの求めるものに日本が目を向けるようになった

ここ数年のロシアでのフォーラムや、日本でのセミナーを聴いていると、ロシアは投資の呼び込みに終始していました。一方で日本企業がなにもわざわざロシアに投資する意味はありませんでした。利幅の大きいエネルギー産業への関与が、日本のロシアに対する経済的関与の典型であり、その他のビジネスは目立つ大きな動きはありませんでした。しかし、今年はエネルギー以外の投資も目立ち、明らかにビジネスにおける日露間の動きは従来のものと異なります。余談ですが、経済特区は特に昨今ロシアがアピールしますが、個人的には、経済特区であれなんであれ、ロシアに事務所を置くことは慎重になられるべきだと思っています。急いで開く必要はありません。

 

 

2.ロシアもこれまでとは違う点で日本に対し目を向けるようになった

これまで、文化芸術の面での交流はとても和やかに進み、良い関係であったと思います。伝統文化に敬意を払うロシア、というよりかは、ソ連時代からの傾向としてかもしれません。この一年の日本政府の動きに対し、ロシア側も日本の変わりぶり(領土問題解決の思惑があるにせよ)を察知し、重い腰を上げた印象があります。こと経済に関しては、当然ロシアは日本と取引したいと思いますし、これまでの煮え切らない日本ではない事を感じたのでしょう。とはいえ、やはり、ロシアにとっての具体的な貿易相手は中国です。私自身も、中国の人と仕事の話をしているとその元気の良さ、判断の早さにもっていかれそうです。この点は勉強になるポイントです。また、韓国もロシア市場の大きなパートナー。だめもとで飛び込んでいく彼らは、ロシア市場で今後も生き抜くでしょう。

 

3.ロシアとのビジネスは日本の中小企業と♥

ロシアでビジネスと言えば、大企業が殆どでした。CISチームのような組織を置き、商材を取りあつかうわけですが、人件費を含め、かかる経費の額の割には、回収する利益は余程の大規模案件ではない限り、難しいでしょう。一方で、技術をお持ちの中小企業の皆様の方が、元気で意欲的です。お売りになりたいものがはっきりしてらっしゃいます。こちらもロシアにアプローチがしやすくなります。決断も早い。ここ数年、このような意欲的な中小企業の皆様が増えたことが印象的です。これは、大変素晴らしい変化ではないでしょうか。「クミコ、我々は日本の大企業を養うために無駄金を払うんじゃないよ!もっと合理的にやろう」ロシア人のこんなセリフに、私なりに考えた結論が、これでした。

 

中小企業の皆様、ロシアとのお取引をお考えでしたら、ぜひご相談下さい。

 

 

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