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震災チャリティライブ・僕らの街から

2016年9月19日

札幌テレビの吉川典雄アナウンサーが、ここ5年、2011年の震災、特に根室地方復興のチャリティ・ライブをやっています。吉川君、実は大学時代のロシア語クラスの同級生。明るくて剽軽な彼にはいつも友達がたくさんいたっけ。ロシア語のクラスが休講になった時、皆でファミレスに行ってお茶した記憶がある。やんちゃなイメージの吉川くんですが、とても丁寧な美しい字を書くのには驚きました。クラスの自己紹介冊子には、まだ彼の丁寧な筆跡が残っている。

 

吉川君と同じアナウンス研究会かつロシア語クラスの同級生Sさんに誘われ、チャリティ・ライブに足を運びました。

出演ミュージシャンはTRIPLANEのお二人と河野玄太氏。最初はなんだかぎこちなく、会場もミュージシャンも緊張している感じが見て取れるのですが、MCで吉川君が登場し、観客のアンケートを使って場を盛り上げる様子はまさにプロのアナウンサー。これがキャリア18年のアナウンサーか!と驚いたのには言うまでもありません。そりゃあ私だって、短い期間ですけどやってましたよ、アナウンサー。ロシアで。でも、プロパガンダ放送局の棒読みアナウンサーですもの、やっぱり旧西側(!)の放送技術は違うわね、と思わずにはいられない。

 

18年前の冬、ハバロフスクにいた頃、日本語が恋しくて、短波ラジオをよく聞いていました。雑音交じりによく北海道や東北地方の放送が聞こえてきて、地元のレンタカー屋の簡素なラジオCMにでさえ、寂しくなったこともあります。そんな時、偶然、吉川君のナレーションの番組を耳にしました。北海道の交通事故防止の短い番組だったように思います。最後に彼が名前を名乗った時、消息を知らなかった私は心底驚きました。そっかあ、北海道でアナウンサーやってるんだ。インターネットも家では使えなかったあの頃、雑音まじりのラジオ放送は遠い祖国の今を知る数少ないツールでした。同様に、私の勤め先だったVOICE of RUSSIAのリスナーにとっても、雑音交じりにロシアを知るツールだったのでしょう。

 

終演後、TRIPLANEの広田周さんにお話を伺ったところ、彼はTRIPLANEを早くから応援し、絶対売れるから!と激励し続けていたとのこと。その言葉の端々に、彼らの深く、確かに強い絆が見てとれます。今夜、初めて作品をお聞きしたのだけれど、失礼を承知で「ご自身のベストの作品は?」と伺ったところ、「『モノローグ』です」と爽やかな一言。…とにかく感じの良い方です。その素敵な笑顔に一気にファンになってしまいました。もしもロシア事業でビッグに一山あてたら、広田さんのパトロン(?)に立候補するんだけど、まだその目途もたってないわね…。切なく、甘く、こんな言葉を贈られたいと思うような一曲です。

 

第2外国語なんて、大学生活では学生のお荷物同然。手っ取り早く単位をとりたい。そんなものです。おかたい露文に進級する連中だって、本当に少なかった。でも、好奇心でロシア語を選択したあの日のクラスメイトたちはとてもユニークで、面白い若者の集まりでした。学生時代を遠く離れ、それぞれの道に邁進していることを心から誇りに思う夜、新しい元気を貰って、明後日はまたハバロフスクに出張に行ってきます!

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