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6月12日、ロシアの日

2016年6月12日

大使館の前には、着飾った招待客が次々と到着し、華やいだ雰囲気です。
浅黄や桜色の着物の女性や、ぴしりと音をたてそうなスーツ姿の男性たち。
普段、固く扉をとざした大使館も、この日ばかりは招待状さえ持たない客
を受け入れていました。

6月12日は、ロシアの日と呼ばれる祝日です。
1990年6月12日にロシア・ソビエト連邦社会主義共和国が国家主権を採択し
たことと、関連があります。
一時、独立記念日と呼ばれていましたが、現在はロシアの日という呼称で
定着しました。ちなみに、かつての10月革命記念日が11月7日だったのですが、
廃止され、11月4日に民族統一の日が登場。
でも、たしか和解と合意の日という名前だった時代もあったような…。
祝日制定に関しては、外国人の我々にも浅い知識では知りえない理由があったりもします。

それにしても、今年の大使館レセプションも招待客の多さにびっくりです。
ある職員さんは「600名くらい招待したと思うのですが、どういう訳かそれ以上来ちゃった」。
このおおらかさがロシアです。

政界、経済界、学術関連などなど、多くのロシアに関係する方が御集まりです。
乾杯の音頭は文科大臣、自民党や公明党の重鎮も登場してのロシアの日は、
すでに政治的です。

まあ、我々一般の招待客は、ピロシキをほおばり、ロシア風サラダを頂き、
白ワインをなめながら、のんびりと夏の午後のお喋りに興じるしかありません。
仲良くお食事できる間柄でいられるなら、それが一番でしょう。
そうすぐにはロシアとの関係は変わりません。

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