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21世紀、ロシアのケーキ。

2016年4月3日

 

かつて、フランスを旅行した時感じたのは…スーパーマーケットのお菓子でさえも普通に美味しい!です。

袋詰めのマドレーヌも、街角のパン屋のパン・オ・レザンも、フルーツが美しいタルト・フリュイも、なんて美味しいのでしょう…。涙で目の前が見えない。フランス、万歳!!

一方、所変わってロシア。

昔は、カンフェートゥイと呼ばれるチョコレート菓子程度がまあ関の山という感じでした。パッケージのデザインがレトロでかわいらしく、味よりグラフィックに関心がいったものです。小麦粉でできた素朴な焼き菓子も、田舎風といえば田舎風…。

私が長くロシアに滞在したのは20世紀の夜のことです。

 

ところが、最近は違います。なんてったって、21世紀ですもの。

おしゃれで美味しいケーキがカフェには並んでいます。

 

写真左は、アプフェル・シュトゥルーデル。ドイツ風のアップルパイです。薄切りの林檎が爽やかで、コンデンス・ミルクをほんのり焦がしたソースがロシア風。ロシアの人たちはコンデンス・ミルクが大好きです。

写真右は、ナポレオン。キャニスター入りの演出が心憎いですね。苺のミルフィーユです。

言わずと知れたナポレオン・パイのロシア版といったところでしょうか。このケーキは流行っているようです。2年前、ロシア鉄道の総裁より社内のあるレストランに招かれた際、デザートに下さったのもこのスイーツ。

写真の商品は、中にクレープが層状に入っています。かわいらしくも濃厚な、とても多面的な味わいです。

 

なあんだ、結局ドイツやフランスの剽窃じゃない、などと仰らないで下さいませ。

きっとドイツやフランスの方からご覧になれば、これは全く別物なのでしょう。

 

ロシアをご旅行の際は、是非ちょっとおしゃれなカフェでロシア風ケーキをお楽しみください。

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