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零下14度、森は生きている

2021年12月1日

弊社の温室のあるロシア連邦ハバロフスク州では、雪がしっかり積もり、可愛い雪だるまが作れるくらいになりました。ロシア極東の冬はまさに本番です。

 

 

 

  

見渡す限りの雪野原です。

今日の積雪は、相当深かったそう。先日は雪嵐による非常事態宣言が出されています。とはいえ、雪嵐の後の白銀はとても綺麗です。

 

 

 

 いちご温室の中は、いちごの休眠期間中。フィルムで覆い、春までしっかり休んでもらいます。

 

 

 

 1943年発表のサムイル・マルシャークの児童文学「森は生きている」(原題「12か月 Двенадцать месяцев」)では、真冬に継母にマツユキ草を探しに行くことを命じられ困っているヒロインが、雪のロシアの森で12か月の精達に出会います。彼らの助けで、マツユキ草を持って帰ることが出来るのですが、今度は女王にその場所に連れて行くように命じられてしまいました。果たして、女王たちを連れて行った真冬の森には、ブルーベリーやラズベリーが実り、もちろんいちごもありました。

 
厳寒の国ならではの物語です。この国では、春や夏の価値は日本の比ではありません。暖かい事がすでに幸福と富をもたらすことを示唆するのは、興味深いディティールです。
 
21世紀の今日も、勿論、12月の雪のロシアの森にいちごはありません。

しかし、零下14度のこの町でもいちごの苗はしっかり育ち、眠りの季節を過ごしています。私達は、今のところは12か月の精達の力は借りないで頑張っています。引き続き応援どうぞ宜しく御願い致します。

 

 

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