第12回ロシア文化フェスティバルオープニングセレモニー
2017年7月9日
今年で12回目となるロシア文化フェスティバル。都内のホテルでオープニングセレモニーが開催されました。
ボリショイ劇場のソリスト、エレーナ・オコリシェワとノーヴァヤ・オペラ劇場のソリスト、アンドレイ・ブレウス、トランペット奏者のアレクセイ・トカレフが本場仕込の素晴らしい歌と演奏を披露しました。ビゼー「カルメン」より「恋は野の鳥」ダルゴムィシュスキー「石の客」より「ラウラの歌」、ロシア民謡「わが喜びの住むところ」「トロイカの鈴の音」。デュエットで「オーソレミヨ」は、有名な一曲とあって、会場も引き付けられます。アレクセイ・トカレフの演奏する「春の雪解け」「デンマーク王子の行進曲」は、伸びやかなトランペットで会場を魅了します。音響が決して良いとは言えないホテルのホールですが、実力のある音楽家はそれをものともしません。やはり、古典音楽、声楽、バレエ…これらはロシアの最もお得意とするところです。
私は音楽はド素人ですが、ロシアと関わっていると素晴らしい芸術作品に触れられるのは幸運です。音楽、演劇、文学は層が厚く、重厚感のあるのがロシア文化の表紙。とはいえそれだけではありません。実はユーモアのセンスが非常に好まれるのもロシア。ロシアの大衆文化もまた面白いのです。
今回はモスクワからシュワロフ第一副首相も訪日、開会の挨拶をされました。ロシア政府代表団はプーチン大統領からの親書を携え、会場では大統領の祝賀メッセージが披露されました。
昨年12月の首脳会談をきっかけとして、このようなイベントの雰囲気もより友好的に変わってきたように思います。少なくとも、大統領のメッセージは毎年披露されるものではなかったように思います。かれこれ20年以上ロシアと関わっていますが、今ほど友好的な雰囲気はありませんでした。とかく政治の風に煽られやすい日露関係ですが、このような時にお互いをよく知り合う機会が沢山あれば、両国の理解も一層深まるのではないでしょうか。
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